屋根塗装に必要な足場とは?その意味と用途について

屋根塗装では、必ずといっていいほど足場が必要になります。
街を歩いていても鉄筋コンクリートの足場などが建物を覆っている姿を
見たことがあるのではないでしょうか。
あちこちで行われていることもあり、特別珍しい光景ではないはずです。
そんな屋根塗装で必要な足場とは具体的にどのようなものなのでしょうか。
一見同じ用に見える足場も実は種類などの違いがあるのです。

屋根塗装の足場とは

屋根塗装にはいくつか足場の種類があります。足場ならではの特徴もありますし
どのタイプの足場を作っても、見積もりの金額にはそこまで影響しないことがほとんどです。
屋根の塗装も外壁の塗装も同じものを使いますので、一般的な種類についてご紹介します。

単管プラケット足場

足場

40cm程度の少ないスペースで立てられることもあり、マンションなどの
建物の間が狭いときに使われる足場になります。
単管パイプに長いパイプを使用して固定する簡易的なものになりますが
金具を用いて作ることもあり強風にも強く耐久性の期待できる足場としても知られています。
使い勝手の良さから、よく使われている足場のタイプになり、踏み板もあるため安定感も期待できます。

ピケ足場

最も主流の足場といえばピケ足場は外せません。
プラケットと呼ばれる材料を組み合わせて作るものになり
組み立てのしやすさはもちろん解体のときにも時間がかかりません。
しっかりとした作りになっているため、踏み板の安定性もあり風が強い日でも
揺れることもありません。
とにかく安定した足場を希望する人にはピケ足場はおすすめです。
ただし構造上、足場を作るときに大きな音がなります。
近隣の住宅へのご挨拶などの配慮をしっかりと行わないと
クレームなどのトラブルになることもあるので注意してください。

単管足場

鉄パイプのみで作られている足場になります。
2本のパイプを抱き合わせる方式をとっていますが
どうしても隙間ができてしまう構造なのもあり
作ったあとに隙間から落ちない工夫も必要です。
他の足場の組み立てが困難なときに単管足場を使いますが
どうしても安定性にかけることもあり、積極的には使われにくい足場です。
十分に注意して作業するなどの工夫も必要になります。

屋根の塗装ならではの足場があるの?

代表的なのが「屋根足場」と呼ばれるものになり、
一般的に知られている足場とは姿も形も変わります。
一般的な足場は、外壁の周辺に組み立てるようになり
建物に沿うような形で作られています。
飛散防止フィルムで周囲を囲むので外からはなかの様子が見えなくなります。
外壁塗装や工事などでよく見かけるものになります。

屋根足場とは、足場を立てたあとに屋根の部分にも足場を組む立体的なものです。
足場としての作業の範囲が広がるため、どうしても金額が高くなってしまうこともあります。

屋根足場は、必ず作るものではありませんが、急勾配になっているときに組み立てます。
工事の内容によっても必要な勾配の程度が変わってきます。
屋根の葺き替えの場合は、6寸勾配が基本となります。
一番一般的なものになるので、屋根の塗装で迷ったたら6寸にしておけば間違いありません。
屋根の塗装工事の場合は職人さんによって、屋根足場についての考え方はさまざまです。
6寸程度であれば必要だと考える人と、その反対で足場は必要ないと考える人もいます。
作業を行ううえで足場があることで邪魔になるケースもあります。

特に塗装の場合は塗料を持って上に上がる必要があります。
刷毛と塗料で両手が埋まってしまうので、柔軟な動きができにくくなります。
不安定なバランスのままで作業をして、塗料を落としてしまった場合
最初からやり直しになってしまうこともあります。
作業にとっても非効率になってしまうので、屋根足場をあえて作らない職人さんもいます。
この当たりは見積もりのときに確認してみるといいと思います。

屋根のてっぺんまで登れないために、足場を使って移動できるようにしたものです。
基本的に外壁の足場と同日に組み立てができ、時間も変わりません。
屋根などの作業が難しい範囲を塗装するときに使うものと考えるとわかりやすいと思います。

まとめ

屋根塗装を行ううえで、安全に作業を遂行しきれいに仕上げるためにも足場は必要です。
足場を見ていると本当に必要なものなのかな?と思ってしまうかもしれませんが
安定性のない場所での作業はとても怖いものですし、作業中のトラブルになる可能性も。
適切な足場を作ることで、安定した作業を行うこともできます。
どんな工事も安全が一番ですので、足場を組み立てる必要があるのです。
足場の種類などは業者に任せておき、工事の内容にあったものをお願いしましょう。
足場があることで飛散防止フィルムもつけられますし
周囲の家に迷惑がかかることもなくなります。
塗装においてさまざまな役割を担っているからこそ、足場は必須なのです。

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