屋根塗装の下塗りと下地処置について。きれいな屋根にするために必要不可欠

屋根塗装というと、メインとなる上塗りを一番に考えてしまいがちです。
でも仕上がりの美しさや機能性、耐久性などを考えると
実は下塗りが一番重要なことに気付くのではないでしょうか。
意外と見逃しがちな屋根塗装の下塗りや下地について解説していきます。
屋根塗装がすぐに剥がれてしまった経験がある人や
イマイチだったなという経験のある人にこそ、下地の見直しは必要です。

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屋根塗装の下塗りとは

屋根塗装の下塗りとは、工事で最初に使用する塗料のことをいいます。
メーカーによる違いもありますが、主に透明なものや乳白色をしたものが多く下塗りで
屋根の色を表すわけではありません。
屋根塗装の場合、ひび割れなどの補修を行い、高圧洗浄をかけたあとに下塗り塗料を行います。
この下塗りをしていないと、屋根が剥がれてきてしまい、本来の機能を保てなくなってしまいます。

下塗りの役割

屋根塗装の下塗り

下塗りにはいくつか役割があります。屋根と上塗り塗料の接着も
実は下塗りがあってこそ実現できるものです。
どんなに優秀な上塗り塗料でも接着力はほとんどありません。
そのためいきなり上塗り塗料を使ってしまうと、すぐに剥がれてしまう可能性があるのです。
下塗り塗料を使うことで、密着度を高めて長持ちさせてくれるのも、下塗りの役割です。

また、一枚下塗りで壁をつくることで、補修が必要な屋根に上塗り塗料が
吸い込まれるのを防ぐ効果も期待できます。
建物はある程度年月が経つと、どうしても小さなひび割れなどが起こってしまいます。
この部分は塗料を吸い込んでしまう性質があると言われています。
下塗りは屋根と上塗りの間でクッション代わりをしてくれます。

他にも、もともとの屋根の色を隠すのも下塗りの役割です。
例えば原色系の屋根だったとして、そこにいきなり上塗りしてももともとの色が出てしまうので
美しい仕上がりにはなりません。一度下塗りを行うことで色を見えにくくして
その上から上塗りしていくことで、理想の屋根の色を実現できるのです。

たかが下塗りだと思うかもしれませんが、実はとても優秀な機能を持っているため
屋根塗装においてもまずは下塗りで仕上げてしっかりと乾かしたうえで、上塗りを重ねていきます。
いきなり上塗りを初めてしまっては、理想の屋根にはならないがわかっていただけたと思います。
仕上がりをきれいにしたい人は、下塗りにもこだわりしっかりと施工してもらうようにしてくださいね。

屋根塗装の下地とは

次に屋根塗装の下地について説明します。
下塗りと同じように下地もとても重要な役割を持っています。
下地は屋根に付着しているホコリやカビ、苔、藻などはもちろん
もともとの塗膜から浮き出た塗料などの汚れを高圧洗浄にてしっかりと落として、補修します。
下地をしないままで屋根塗装は考えられないともいえるほどに重要です。

下地の役割

屋根塗装の下地は、ひび割れなどの補修を行い、表面を平らにし
その後の作業を円滑に進める効果もあります。
下地の処理なんて本当に必要なの?と思う人もいるかもしれません。
下地処理を行わないままだと初期の段階でも、ひび割れが再発してしまう
塗膜の剥離など見た目にもきれいな状態とは言えなくなってしまいます。
せっかく塗り直してもこれでは意味がありませんよね。
下地は見えない部分なのもあり、いわゆる手抜き工事とはこの下地の
処理がきちんとできていない状態です。

下地では、まずは高圧洗浄を使ってきれいにしていきます。
塗装面だけに限らず屋根全体をきていにしていきます。
高圧洗浄の作業だけでも半日から1日程度の時間がかかります。
高圧洗浄が終わったあとは乾燥が必要になるため
最低でも24時間は間を空けるようにします。
高圧洗浄のあとは、下地処理を行います。
塗装を行う前の下処理でもあり、状態によっても工程は変わります。
例えばモルタル壁ならクラックや欠損などが起こりやすいので
しっかりと補修していきます。
サイディング壁の場合は、ボードのつなぎ目にあるシーリングが
割れた状態になってしまいます。
鉄さびが出ているときはケレン作業などが必要になります。
そのときの壁の状態に応じて下地処理を行っていくのです。

まとめ

屋根塗装にとって、下地も下処理もどっちも必要不可欠なものです。
どちらかが不足しても仕上がりのきれいな屋根にはなりません。
いくら塗料で高級なものを使ったとしても、下地処理や下塗りができていないと
話にならないのです、
屋根は建物の印象を決める重要な部分になりますので
手抜きのない業者に依頼して丁寧に仕上げてもらうようにしましょう。
下塗りも下地もどちらも必要な作業なのに、なかには業者の判断で
省略してしまうこともあります。
すぐに塗装が剥がれてしまう、ひび割れが起きていては話になりません。
できるだけきれいな状態を長持ちさせるためにも、こういった見えないところにまで
気を使ってくれる業者選びをしてくださいね。

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